February 5 Mon. – February 29 Thu. 2024
Yoshiaki Inoue Galleryでは、美術運動「パターン&デコレーション」の代表的な作家であるロバート・クシュナーと、書籍デザインで知られるデザイナーのジョン・ゴールが手がけたコラージュ作品に焦点をあてた二人展を開催します。
コラージュ(collage)はフランス語の「coller」から派生し、「のりで貼る」を意味しています。この芸術形式は20世紀初頭にキュビスト達によって初めて取り入れられ、写真や絵、文字などを新聞や雑誌から切り抜き、それを支持体に貼り付けて制作します。
クシュナーとゴールはこれまで多くのコラージュ作品を制作しており、クシュナーは百科事典のイラストや図表、古い絵葉書や切手、楽譜、日本の木版画などを使用し、一方でゴールは雑誌の人物像や紙面の切り抜きを用いてカラフルな作品や同系色の紙を重ねたミニマルなもの、そして古い家族写真をカットし再構築した作品まで、多岐にわたる表現を展開しています。
これらのコラージュ作品は、元々の文脈から切り離された過去や現在、そして未来が同居する空間を提供しています。時代や記憶の断片が平面に重なり、鑑賞者に新たな物語や視覚イメージを呼び覚まします。ぜひご覧ください。