Robert Kushner ロバート・クシュナー

1949年カリフォルニア州パサデナ生まれ。ニューヨーク在住。

布を主な素材として用い70年代後期にニューヨークで始まった美術造形運動「パターンペインティング」の代表的作家。パターンによる画面の装飾性と共に、布の使用で空間性というもう一つの重要な要素を導入することに成功している。その後日本美術の影響を受けた作品を多数制作。「琳派」の装飾性と、マティスに代表されるフォービスム絵画を思わせる自由奔放な描線が独自の境地を感じさせ、西洋と東洋の美意識の融合を見ることができる。

ここ数年は古い布や紙をコラージュして人によってはなんの価値もないものから美しさを取り出そうとしている。打ち捨てられようとする物への無限の優しさや生あるものへ慈しみを感じることができる。クシュナーにとっては花は命の象徴である。

主な活動:ホイットニー美術館やブルックリン美術館などアメリカの代表的な美術館や画廊で数多くの展覧会を開催。

主な作品収蔵先:ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、デンバー美術館、ホノルル美術学院、オーストラリア国立美術館、ロックフェラーセンター、ニューヨーク地下鉄77th street駅の二点の壮大なモザイク壁画など他多数。