青野セクウォイア/ Sequoyah Aono  – Face to Reality –

June 19 Sat, - July 15 Thu, 2021

青野セクウォイア(1982年イタリア生まれ)

東京で育ち、ニューヨークで彫刻を学んだ後2007年東京藝術大学大学院修了。現在、ニューヨークと日本を拠点に活動。
当ギャラリー初個展となる今展では、自身のスタジオ近辺で見かける石灯篭から発想を得た作品の発表となります。このコロナ禍にあって少しでも未来を照らしだせるものとの想いも込めた等身大作品を中心にしたインスタレーションと、木彫のミニセルフポートレートを発表致します。

Artist Statement

It has been over a decade since I started working at the part of stone factory in Sekigahara as a studio. In these few years I spend most of the time at this studio while I’m in Japan. On the way to the studio by motorbike, I often notice a stone lantern standing by the roadside. My growing up in Tokyo, it is a bit uncommon and a strange sight. Is it related to the numbers of stone factories in this area, I wonder!?
At some point in these days, I began to care about one lantern when travelling to a neighboring town. In a word, that lantern looks like a human. When that lantern happens to be at the corner of my sight, I turn around under the illusion that I come across someone. That is like human standing by the size and proportion, and I even feel a sense of its gaze through the lantern. That lantern doesn’t look so old, and I don’t want to say, “the soul dwells in the stone” or such a ghost story. It just happens to me.

The main new work in this exhibition is based from such a daily frame. Looking at the lantern like a human being, I wanted to make a sculpture combined a human and a lantern. And as I work on it, I gradually think it becomes an important meaningful motif to me. The function of “Tōrō(Japanese stone-lantern)” which leads the soul of the dead returning home by its light also seems to illuminates my road of “sculpture” I walk. Art and creation might be connected to a place, the next world. “Tōrō” doesn’t mean that it is a leading role, so to speak, but only a supporting role. For me, who spent my childhood avoiding “standing out” as much as possible, I feel the same sense of familiarity with the way the “ Tōrō” has. This time I wanted to curve the one which could play a leading role at this exhibition.

With Lantern Man centered in this exhibition, new pieces of sculptures are arranged around like installation. And among its components, numbers of “4” and “13” which are said to be ominous in Japan and Western countries are hidden. And in addition to the Western sculpture techniques I usually incorporate in, there are also parts that I refer to Asian modeling, such as Buddhist art and stone gardens. The combination of these ideas comes from my daily life. At the same time, however, under this corona pandemic Asians and Asian Americans sadly have been thrown to strict dangers in New York City, my other stronghold, all which have effect on process of my sculptures. I have a strong feeling to think over Asian and Western cultures. Now again I reconsider my identity and would like to express my role as an artist.

I’m highly grateful for visitors to the venue even in this severe condition. I hope this exhibition will lighten viewers up for the better, even slightly…

Thanks a lot to All.

関ヶ原にある石材所の一部をスタジオとして間借りするようになって、数年が経つ。近年は日本にいる時間のほとんどをこの場所で過ごしている。

スタジオの近所を車で行き来していると、よく道端に石の灯篭が立っていることに気づく。東京で育った私にとって、それは少し珍しく、奇妙な光景だった。近所に石材所が多いことも関係しているのだろうか。

そんな中でいつの頃からか、隣町に移動するときに目にする1つの灯篭が何となく気になり始めた。一言でいえば、その灯篭はまるで人間のように見えるのだ。ふとした拍子にそれが視界の隅をかすめると、誰かとすれ違ったと錯覚して振り返ってしまう。サイズやプロポーションが直立した人間に似ていて、火袋のあたりからは目線を感じる気もする。灯篭自体はそこまで古いものではなく、「石に魂が宿っている」とか、そういった怪談めいたことを言いたいわけではない。私にはたまたまそう見える、というだけの話だ。

今回の展覧会でメインとなる新作は、そんな日常の1コマに端を発している。人のような灯篭を見ているうちに、人間と灯篭を組み合わせた彫刻を作ってみたくなったのだ。そして制作を進める中で、それは次第に私にとって重要な意味を持つモチーフだと思えてきた。死者の魂を導き、弔うという灯篭の機能は、私が歩む「彫刻」という道を照らしてくれるものだとも感じられる。芸術や創造は、どこか冥界のような場所と繋がっているからかもしれない。あるいは「何かを照らすために立っている」という状態は、それ自体は主役ではなく、いわば引き立て役・脇役にすぎないということを意味している。「目立つこと」をなるべく避けて幼少期を送った自分にとって、それは少し親近感を持てる在り方だ。そんな存在が主役になる作品を作ってみたいと私は思った。

今回の展覧会では、この作品を中心としたいくつかの新作たちを、インスタレーション的に配置する。そしてその構成要素の中には、「4」や「13」といった、日本や欧米で不吉とされる数字が隠されている。また私が普段ベースとしている西洋の彫刻技術のみならず、仏教美術や石庭など、アジア的な造形を参照した部分もある。これら1つ1つの発想の組み合わせも、きっかけはあくまで日常の思いつきに過ぎない。しかし同時に、現在のコロナ禍において、私のもう1つの拠点であるニューヨークでアジア人が厳しい立場に追いやられていることなどが、制作のプロセスにも影響している。アジアや欧米の文化を見直し、今一度自分のアイデンティティを捉え直し表現したい、という思いが今の私にはある。今回の展示が、この厳しい状況下にも関わらず会場に足を運んでくれた人たちにとって、わずかでも未来を照らし出すものとなってくれたら、と思う。

青野セクウォイア

元永定正/Sadamasa MOTONAGA - Large and Small –

April 12 Mon - May 8 Sat, 2021

1922年三重県生まれ。1955年「具体美術協会」に参加し、退会までの16年間の全展覧会に出品。具体美術の代表的作家として、絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンス、舞台美術など、実験的かつ自由で遊び心のある作品を制作されました。
また中辻悦子氏デザインによる絵本も多数発表され、子どもたちが創作世界の楽しさに触れられるような活動もされています。

そんな元永さんが亡くなられてから、早や10年。
この没後10年の節目に、元永さんの絵本「おおきい ちいさい」をイメージした作品展を開催いたします。
ぜひご高覧ください。

谷口真人/Makoto TANIGUCHI 「We-presence」

November 14 Sat - December 12 Sat, 2020(12/15 Tueまで延長致します)

谷口真人は、1982年東京都生まれ、東京藝術大学大学院美術研 究科先端芸術表現専攻を修了し、これまで「美少女の美術史」 (青森県立美術館 / 静岡県立美術館 / 島根県立石見美術館(巡回 展)、2014, 日本)、「TOKYO POP UNDERGROUND」(Jeffery Deitch、2019, New York, Los Angeles)などの重要な展覧会に参加しています。 谷口の作品に特徴的にあらわれる”距離”の感覚は、映像、画像、バーチャルリアリティ、パーソナルコンピュータのユーザインターフェイス等の現代的情報環境からの影響を感じさせると共に、人間の認識への問いや感情移入作用を通じて、作者の内的、主観的なイメージを、観る者の内へ呼び覚まします。
それはわたし、あなた、それ、が、重なりあうほど近く、手の届かないほど遠くに感じられる感覚です。本展では等身大を含めた新作の鏡を用いたペインティングを2階で、昨年ニューヨークで発表した映像を用いたインスタレーション作品を再構築し3階で発表いたします。

U-die 「I – live」

October 15 Thu - November 5 Thu, 2020

U-die/ユーダイは2010年以降、独自のアイデアと仕掛けによって自作の漫画がアートワークに展開するという、そのユーモラスでコンセプチュアルな視覚表現で鑑賞者を引き込み釘付けにしてきました。平面作品では動画にも展開する「アレについてのムダ話し」またオリジナルペインティングは吹き出しの文字までも全て手書きという「アルファベット」「モザイク」と、3シリーズで合計9作品を制作してきました。今展ではオリジナルペインティングの展示ができないものはプリント作品を含めて、この10年間で制作された平面作品全てのイメージを展示致します。
また、一瞬のひらめきを表現した参考作品群の展示も行います。これまでは東京を中心とした少数の作品紹介でしたが、10年目にしてまとまった発表となる初個展をぜひご高覧下さい。

森 – Deep Forest –

Group Exhibition
ユアサエボシ/ Ebosi YUASA
川邊真生/ Manabu KAWABE
長谷川由貴/ Yuki HASEGAWA

August 24 Mon-September 15 Wed, 2020

Yoshiaki Inoue Galleryでは8月24日より「森  – Deep Forest -」を開催いたします。
画家の仕事とは目で見えないものを描くことではないだろうか。見えないものをそれぞれの方法論で表現する、または見慣れた風景から新しい表現を得ることでもある。三人の作家が描く「森」は現実に見える場所ではない。しかし、彼らの「森」は死や絶滅を暗示すると共に新しい生命や生物、そして新たな未来をキャンバスに映し出している。


ユアサエボシ

川邊真生

長谷川由貴

田原桂一展/ Keiichi Tahara

Solo Exhibition -Photosynthesis-

June 22 Mon-July 22 Wed, 2020 ※延長展示中 8月8日まで

田原桂一は1951年京都生まれ。1972年の渡仏後に写真の制作を始め、「都市」(1973-74年)や「窓」(1973-80年)といった作品シリーズを制作。77年にはアルル国際写真フェスティバル(フランス)にて大賞を受賞します。以降、、「Photosynthesis/光合成」(1978-80年)「顔貌」(1978-87年)、「エクラ」(1979-1983年)の制作や、ヨーロッパ全土を巡り19世紀末を主題に建築空間を撮影、様々な写真作品を発表します。また、80年代後半以降は世界各国で光を使用したプロジェクトを展開しその作品は美術館に留まらず様々な場所で常設展示されています。

「光合成/Photosynthesis」は、光を追求した写真家田原桂一が、身体表現を追求するダンサー田中泯氏をモチーフに「光と身体の関係性」の探究を目的にスタートしたシリーズです。1978年から1980年の3年間にかけて、世界数カ所で二人が試みたフォトセッションから生み出された作品は発表されることなく、筐底に秘められたまま歳月が流れましたが、2016年にそれぞれキャリアを積み重ねてきた二人は《原点回帰》を決め、36年ぶりにフォトセッションを再開し、当時のヴィンテージプリ ントと合わせプラハ国立美術館(2017)、原美術館(2017)でシリーズとして初めて発表されました。今展では2階にて「光合成」さらに3階会場にて代表作「窓」のシリーズも展示いたします 

Art Basel Hong Kong Online Viewing Rooms

March 20 Fri – March 25 Wed, 2020

多くの方々に御参加いただき誠にありがとうございました。

Yoshiaki Inoue Galleryは、Art BaselによるOnline Viewing Roomsに参加致します。
この機会に柴田敏雄の代表的なカラーとモノクロの作品10点をご紹介致します。
Online Viewing Roomsにアクセスするには下記のリンクからArt Baselのユーザー登録を行ってください。
https://www.artbasel.com/signup

Yoshiaki Inoue Gallery is pleased to announce its participation in Art Basel’s first edition of Online Viewing Rooms, starting on Friday, March 20, 2020 with a solo presentation by Japanese Photographer Toshio Shibata.
https://www.artbasel.com/signup

Artist: Toshio Shibata/ 柴田敏雄

#Tags : Art Fairs

平 久弥 / Hisaya Taira

 

Solo Exhibition -CITY DIPTYCHS-

Jan 24 Fri-Feb 22 Sat, 2020

平久弥(1960~)は2000年以降、ニューヨーク郊外、日本の地下鉄のプラットホーム、地下街の通路、エスカレーター、屋内階段など、誰も描いてこなかったようなありきたりな風景をフォトリアリズムの手法でストイックに描き続けてきた。ここ数年は原宿、渋谷近辺の路地を主に描いた都市のシリーズに取り組んでいるが、その範囲をニューヨークへと拡張させている。精密な描写が写真と絵画の境界を超え、個人の体験を抽象化し普遍化する。
今展では、平が制作過程で感じた二つの都市空間(東京、ニューヨーク)の共通点に焦点を当てた5組の作品を中心に12点の新作群を展示致します。

中辻悦子 / Etsuko Nakatsuji

Oct 7 Mon-Oct 31 Thu, 2019

中辻悦子は1963年以降、「ひとのかたち」をテーマに多くの作品制作を行ってきましたが、前回展(2015)では小さな木片を組み合わせた新しいテーストのオブジェ200点ほどによるインスタレーションを発表しました。今展では新たな「きのかたち」の新作群が大きなキャンバス作品と共に色彩豊かに空間を彩ります。

Duenn×Akihito Takuma 視×点

Sep 21 Sat-Sep 28 Sat, 2019
Yoshiaki Inoue Gallery 3F

詫摩昭人は、描いた油彩画の絵具の乾かぬうちに大きな刷毛で一度だけ上から下に擦る動作で二つとない作品を作り上げます。それは自身のインスピレーションから新しいサウンドを作り続けるDuennの一期一会の姿勢とリンクしました。意気投合した二人は、詫摩が描いたCDサイズの油彩画28点それぞれにDuennがイメージしたサウンドを1曲ずつ作り、絵画をジャケットにしたサウンドCDパッケージを制作しました。
展覧会タイトルの視×点とは、点を全体として捉える、2人の共通の認識から来た造語です。会場には、Duennの曲が流れ、静寂ながらざわめきを感じる空間を生み出します。

Duenn:福岡在住。エレクトロニクス/コンポーザー。必要最小限の機材でミニマル的な作品を制作。ベルギーの実験音楽レーベルEntr’acte、大阪のスローダウンRECORDを始めとする国内外のレーベルより多数の作品をリリース。2017年よりMerzbow、Nyantoraと共にエクスペリメンタルユニット「3RENSA 」を結成。Nyantoraとアンビエントイベント「Haradcore Ambience」共催。

詫摩昭人:1966年熊本生まれ、相模原市在住。 現代美術家、現在、和光大学教授。90年初頭より活動を開始し、初めはコンセプチュアルな作品を、2004年からは、横幅2mの刷毛で一気に 仕上げる油彩の作品を制作している。修正不可能な一度限りの美を追求する。

李 允馥 / Lee Yun Bok

-LIGHT YEARS-

Aug 20 Tue-Sep 21 Sat, 2019
Yoshiaki Inoue Gallery 2F

李允馥(1970年ソウル生れ)は、素材である硬質なステンレスを叩き、折り曲げ、削り、溶接技術を駆使して目指すカタチに仕上げ、その荒々しい表面を全体が鏡面になるまで磨き上げる。完成した柔らか味のある流線型の作品から覚える存在感は、自己の心に向き合い、汗を流し制作するものづくりの原点といえる真摯な姿勢から生まれる。

吉原通雄 / Michio Yoshihara collection

May 13 Mon-June 8 Sat, 2019

吉原通雄(1933-1996)は関西学院大学在学中の1954年に父の吉原治良が代表を務める具体美術協会(略称「具体」)の結成に参加。1972年に同協会が解散するまで会員として活動しました。
今展では1961年に発表した「砂の山」の再制作作品を添え、具体時代に制作したキャンバス作品を中心にご紹介させて頂きます。

岡本啓/Akira Okamoto -RAUM-

February 8 Fri – February 28 Thu, 2019

独自の手法〈photo brush =フォトブラッシュ〉を駆使し、光学実験のような絵画制作を続ける作家・岡本啓。 本展のタイトル「RAUM」とはドイツ語で「空間」を意味する。 あくまで絵画に拘りながら、普遍的で不可思議な「光」という存在をギャラリー 空間に表出させる。

岡本展の詳細(PDF/1.7MB)

井上廣子/Hiroko Inoue -Metamorphosis-

December 11 Tue – December 26 Wed

井上廣子はここ8年の間、国内外の多くの森に分け入り自然の持つ荒々しさとやさしさに触れ、新たに生命の根源を探る制作を続けて参りました。

そして二年前の個展では、世界が人種主義や格差社会の狭間で混迷を深めMetamorphosis/変貌しようとしている状況の中で、急激に変化する時代のメタファーとして爆布の様に落下する水を作品化しました。

今展では生命を育む存在としてIce/氷とFire /炎が加わります。

詫摩昭人 「逃走の線/ Lines of Flight-Skyscraper」

Oct 19 Fri - Nov 17 Sat, 2018

横幅2mの刷毛で一気に油彩を仕上げる詫摩昭人の新作展。
今展は、Skyscraper(摩天楼)をテーマに、新宿や渋谷などの都市の風景に挑戦する。このシリーズの最初期の2004年には、ニューヨークの風景を描いてもいたが、まとめて都市の風景を発表するのは今回が初めてとなる。絵具が乾く前に筆を走らせ完成とし、失敗した場合は初めからやり直しとなるこの技法では、都市の風景は難易度が高く、一部分のみを修正することが出来ない、一度限りの美を追求する。 

会場:Yoshiaki Inoue Gallery 2F、3F
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日祝

ロバート・クシュナー「未知の霧の中へ」

Robert Kushner – a mist of unknowing –

Sept 3 – Sept 29, 2018

ロバート・クシュナー/Robert Kushnerは布を主な素材として用い70年代後期にニューヨークで始まった美術造形運動「パターンペインティング」の代表的作家。パターンによる画面の装飾性と共に、布の使用で空間性というもう一つの重要な要素を導入することに成功しています。 その後日本美術の影響を受けた作品を多数制作。「琳派」の装飾性と、マティスに代表されるフォービスム絵画を思わせる自由奔放な描線が独自の境地を感じさせ、西洋と東洋の美意識の融合を見ることができます。 90年頃より「生命」をテーマに主にキャンバスにアクリルで「花」を描いていますが、本展では古い楽譜、19世紀の婦人雑誌、辞書、日本の木版画等をコラージュした紙を用いた草花のドローイングなど、2010年以降の作品を展示いたします。ノスタルジックな素材に浮かぶ花や葉が、私たちを、時代を越えた未知の霧の中へといざないます。

会期:2018年 9月3日(月)~ 9月29日(土)
会場:Yoshiaki Inoue Gallery 2F
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日祝

Real – 陶芸の可能性 –

June 15 – July 14, 2018

陶芸の技術や土という素材を出発点としながらも新しい表現を模索し続ける作家たちのグループ展。
30代から50代までの年齢差で、それぞれが抱える時代性や方向性はじつに様々であり多彩な才能の競演の場となります。
陶芸の可能性をぜひご覧下さい。

<出展作家>
秋永邦洋  Kunihiro Akinaga
北川宏人  Hiroto Kitagawa
桑田卓郎  Takuro Kuwata
篠崎裕美子 Yumiko Shinozaki
田島弘庸  Hirotsune Tashima
出和絵理  Eri Dewa
増田敏也  Toshiya Masuda
松村 淳   Jun Matsumura

Sadamasa Motonaga/ 元永定正展

Sadamasa Motonaga

March 26 – April 21, 2018

元永定正(1922-2011)
1955年に吉原治良の誘いにより前衛美術グループ「具体美術協会」に参加。ビニールに着色した水を入れて樹の枝から吊るす《作品(水)》や煙を用いた舞台上のパフォーマンス作品などを発表。1958頃より日本画の「たらし込み」の手法に着想を得て、偶然性を活かした絵画作品によって注目され、欧米のアンフォルメル運動と連動して国際的な活動を行った。

1966~67年のニューヨーク滞在を経て、エアブラシとアクリル絵具を用いる技法で新境地をひらく。軽快な色彩とユーモラスな抽象形態によって「ファニー・アート」と呼ばれる独自の世界を確立した。また、椅子、オブジェ、タぺストリーのデザイン、絵本の制作など、幅広い創作活動を行っている。

今展では60年代の具体時代の作品から2000年代の作品まで幅広い年代の作品約12点を展示します。

吉本直子/Naoko Yoshimoto – 転生 Reincarnation –

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産婆と奪衣婆の衣服貸借によって浮かび上がる命の円環を綴った「洗う女考絵巻」を含む新作三点をはじめ、遺服を用いて再生の祈りを形にした「翅(2015)」など、衣服を素材・媒介とした生と再生の風景をお楽しみください。

1972 兵庫県生まれ
1995 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2006 文化庁新進芸術家海外留学制度派遣研修員としてイギリスにて研修
2007 ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修