ここ数年来有機農業やオーガニックフードが見直され、生活に取り入れる人たちが増えてきました。だからといって、オーガニックのチョコレートをはじめとするお菓子、缶詰、パックなどの加工食品、果てにはお酒、タバコ、なんて、冗談にしかならない様な物までありますが、あまり神経質になり過ぎて本末転倒になるのもこっけいです。ここにいる人達は栄養価も高く、今ではとても身近な「バナナ」を上手に生活に取り入れる人たちです。彼らこそ今の複雑な世界を少しだけこだわり、そして物事の良い面を見つめながら日々を過ごしている私であり、あなたです.
「揺り籠から墓場まで」の言葉で表されるように、いろんな状態の人々を再現しました。
私の作品は日本やアメリカの社会の風潮を注意深く見て、それを作品に再構成します。鏡を通して再構築されたそれらのものは私の内面を通過し、外面を利用してセルフポートレイトになり、バナナピープルになりました。私が土を練り、たたらを使って何度も焼き上げたバナナピープルは、私達の目から見たこの社会です。