北川宏人/Hiroto Kitagawa 「Space & Ceramic」

(1967年-)はモデリングの状態から乾燥過程で内部の粘土を掻き出すことで空洞をつくり、原型をそのまま焼成するという特殊な手法で「時代を切り取る」彫刻作品を作り続けてきました。やわらかい粘土で細身の立像を作り上げるという困難な手法で等身大の制作を続けてきた北川が、コロナ禍の与えられた時間の中でこれまでの経緯を振り返り、土や釉薬についての課題に取り組みながら、新たな挑戦として初めて等身大を超える2メートル級の制作に取り組みました。作品は世の中を宇宙空間というスケールに置き換えそれを守る戦士のイメージです。
今展ではこの大作を中心にSpace&Ceramicというテーマに沿ってこれまでの作品を含めたインスタレーションでご紹介致します。