U-die ユーダイ

ユーダイの平面作品の構図は全て彼が作った漫画がベースにあります。
例えばマリリンの肖像画のような絵画は彼の作った一冊の漫画の48ページを順に並べた結果のすえ現れた図であり、アインシュタインの場合には漫画の一コマずつを順にパズルの様に組み合わせた結果で現れたものです。「アレについてのムダ話し(2010~)」、「アルファベット(2014~)」、「モザイク(2019~)」といった各シリーズには、それぞれユーダイ自身のコンセプトが反映されておりますが、共通して言えることはモチーフとなる人物に対するリスペクトがあります。ユーダイが共鳴、共感できる人物がモチーフとして選ばれ、そこから更に考察を重ね、マンガのストーリーにはその人物にまつわる様々なエピソードが繰り広げられています。
各シリーズの違いとしては「アレについてのムダ話し」はページベースで平面絵画に展開することに加え、動画にも展開することが可能です。「アルファベット」はコマを連結することで現れるポートレート作品で、キャンバス、紙、ボードにセリフも含めた細部まで全て手彩色で描かれた絵画的要素を強めた表現であり、これまで「A」「B」「d」がペインティングとプリントで制作されました。「モザイク」ではアルファベットシリーズで構築したそのオリジナリティーを更にシンプルに表現しつつ、モザイク画という新たな拡張性を持たせています。
複雑な仕組みによるユーダイの表現ですが、その製作者本人が語る「鑑賞者に楽しんでもらえれば本望である」という意図は、第一印象で多くの人が感じる感覚とも一致するところでしょう。

Painting

Mosaic series

この作品#MJはあの有名な歌手の若い時代の肖像から、コマの位置並べ替えることで晩年の白いお顔であごに特徴のある肖像に変化するというものです。わかりやすいVIDEOをご参照下さい。

Alphabet series

PRINT PROJECT

Neo Silk

Giclee

Screen Print
layer series
このシリーズは右側の9コマのマンガをレイヤーとしてひと版ずつ重ねて刷っていくことによって9版9色のオリジナル版画ができる仕組み。
SO WHATはシルクプリントで一世風靡したレジェンドを一作目のモチーフに選び、彼が好んで使っていた言葉をテーマに若者たちの他愛もない日常を扱った内容。
INNOVATION!は歴史的な女性デザイナーの遺した「Innovation! One cannot be forever innovating. I want to create classics.」をテーマにしたマンガ構成になっている。

INNOVATION!制作イメージ動画

アレについてのムダ話/ Are nitsuite no mudabanashi

 マンガ/ MANGA、絵画/ Picture、動画/ Video、、、etc

MANGA

Picture

VIDEO

are nitsuite no mudabanashi #2/ アレについてのムダ話し #2(no sounds)
マンガの主人公の姿を順を追ってパラパラ漫画のようにつなげて動画にするとMJの有名なダンスになります

are nitsuite no mudabanashi #3/ アレについてのムダ話し #3
マンガの左側の全ページには共通の線があるので、色を抜いてパラパラ漫画にしてみると映画のワンシーンの足元部分が蘇ります

are nitsuite no mudabanashi #4/ アレについてのムダ話し #4
ひとつのマンガのページを縦に並べるか、横方向に順に並べるかによって現れる人物が変わる仕組みがわかります

etc…..
アレ#3マンガの左側ページを全て谷折りにすると映画のワンシーンが現れます

English Blog: 匠 TAKUMIST

Meeting with U-die: a pleasure of discovery

Meeting with U-die part II

Meeting with U-die part III


U-dieの作品はポップアートの手法を使ったコミュニケーションアートの表現といえる。ユーモラスでコンセプチュアルな視覚表現は、鑑賞者を引き込み釘付けにする。ある意味で戦略的であり策士家だ。「私の中で絵を描いたり何かを作るという行為は、他者と繋がりを持つ上で大きく必要な要素だった。」や「私の作品は実際に形として存在している部分よりも、「構成」や「仕組み」、「仕掛け」という部分に重点を置いている」と本人が語るように、ある特定のスタイルを持たない多様な表現で社会や他者を意識し、自身と世界との距離をリアルに測る装置として作品は成立している。

略歴

個展
2020  「I-live」Yoshiaki Inoue Gallery, Osaka

Group Show & Art Fair
2023    アート大阪, 大阪市中央公会堂3階, 大阪
2022    アートフェア東京, 東京国際フォーラム, 東京/ ’21 – ’15, ’13, ’11
One Art TAIPEI/ The Sherwood Taipei, 台北
2014    Future Tens / Yoshiaki Inoue Gallery, 大阪
2013    New City Art Fair, Taipei, 松山文創園區, 台北
2012    Art Stage Singapore, Sands Expo And Convention Center, シンガポール
            Art Show Busan, BEXCO Exhibition Hall, 釜山
            Art Taipe, Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1, 台北 / ’11
2010    +PLUS 東京コンテンポラリーアートフェア-/Solo, 東京美術倶楽部, 東京
            Young Art Taipei, Sunworld Dynasty, 台北

Biography

Solo Exhibition
2020 「I-live」 Yoshiaki Inoue Gallery, Osaka

Group Show & Art Fair
2023    Art Osaka, OSAKA CITY CENTRAL PUBLIC HALL 3F, Osaka
2022    Art Fair Tokyo, Tokyo International Forum Hall E, Tokyo/ ’21 – ’15, ’13, ’11
2014    Future Tens / Yoshiaki Inoue Gallery, Osaka
2013    New City Art Fair, Taipei, Songshan Cultural and Creative Park, Taipei
2012    Art Stage Singapore, Sands Expo And Convention Center, Singapore
            Art Show Busan, BEXCO Exhibition Hall, Busan
            Art Taipe, Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1, Taipei / ’11
2010    +PLUS Tokyo Contemporary Art Fair, Tokyo Art Club, Tokyo
            Young Art Taipei, Sunworld Dynasty, Taipei